2011年 06月 30日
ボルドー観光
ワインエキスポ最終日の午後は、私の希望で市内観光をすることにしました。
エキスポの会場からシャトルバスに乗り
中心街はどこなのか運転手さんに聞き、適当なとこで降ろしてもらいました。
バスを降りた目の前に、VCubがありました。
VCubというのは、無人自転車レンタルシステムのことです。
クレジットカードがあれば、その場で簡単な登録をしてかりれます。
200ユーロのデポジットがいりますが、
ちゃんと返せば引き落とされる事はありません。
24時間で、1日1ユーロ(約120円)です。安い!
観光バスに乗るつもりでいましたが
この日、ボルドーは風が爽やかで気持ちの良い日だったので、自転車にしよう。
ということにしました。
楽しそうな私です。しゃぎすぎたせいか、一回こけてしまいました。
ヨーロッパでは、ほぼ初めて自転車に乗りました。
大きい道路が「歩行者、自転車、自動車」の三つの道路が別れていて
大変運転しやすかったです。
日本で自転車運転するのって人が多くて恐いですよね。
あれは結構ストレスがあります。
特に吉祥寺駅前近辺は大変だったのをよく覚えています。
いつもよりスピードが早く、肌で風を感じながら古い街を眺めるのは、
なんとも気持ちがよいものでした。
ボルドーはきっと、小さな街でぶどう畑が広がっているんだろうな〜
と勝手なイメージを持っていましたが、都市としてなかなか大きい街でした。
トラムも走っているくらいです。
ボルドーの街並みは、パリを思い出させる風景でした。
どことなく建物の雰囲気がパリに似ているのです。
現在、大変蒸し暑い日本ですが、この日のボルドーはまだ肌寒く、
ジャンパーが手放せませんでした。
なので温かいものを飲みたいと思い、カフェに入りました。
自転車で店の前を通ってなんだか美味しそうだったのでここにしました。
本日の夏メニューは、レモネードのスムージーだって。
美味しそうだけど、冷たそうね。
私は寒いので、ミルクが合うブラックティーを聞いて注文しました。
アーモンドのケーキ。付け合わせに生クリームがたっぷり。
キャラメルソースがかかっています。器がどれもかわいらしくて、素敵です。
隣の席の若い男の子が「ここのケーキ超美味しいんだよ!」と
連れてきたお友達に実に得意げに言っていたので
私達もつられてケーキを頼みました。
カフェを出て、しばらく自転車を走らせていたら、あるレストランのテラスで
なにやら日本酒テイスティングをやっているみたい。
よく見てみたら、あら、やっぱり。
前日にお酒の合同パーティーにいたスタッフの方々がいらっしゃいました。
大きな交差点にあるレストランでしたが
ぶどうの樹がレストランを覆っていて、涼しげでなんとも良い雰囲気を出していました。
私達もここでしばらく、日本酒を飲んでました。
あー美味しいね。日本酒最高!と思いましたよ。
ワインエキスポの期間中は、エキスポの会場以外でも
いろんな場所でテイスティングをやっているんですね。
他のレストランや広場でもテイスティングをしている風景を見かけたので
この時期、ボルドーの街は、どこもワインで楽しく盛り上がるのでしょうね。
さて、またご飯の話ですよ。
フランスのビストロ料理で必ずあるメニューに
entrecôte(オントレコート)というのがあります。
entrecôteは、ただのなんてことないシンプルなステーキですが、
アメリカのステーキとの違いは肉の厚さが薄いです。あとソースがバタですね。
フランス人の男性の多くはentrecôteが大好きです。
そのentrecôteの専門店、Restaurant L'entrecôteを偶然みつけたので、入ってみました。
フランスの各都市にある人気のレストランだそうです。
なんといっても素敵なところは、メニューが
サラダ、ステーキ、の16ユーロ(約1800円)のコースしかない所です。
席について、ウエイトレスに聞かれることは
「焼き具合どうしますか?」それだけです。
飲み物を頼みたければ、注文をします。
私は赤ワインを注文しましたがハーフで6ユーロ。良心的ですね。
前菜のサラダ。レタスにドレッシングで和えたものに、
クルミがかかっているだけのとてもシンプルなもの。
これがentrecôteです。二人分がど〜んと出てきました。
お肉の味わいはもちろんのこと、バターとニンニク、パセリのソースが美味しい!
アメリカのステーキとは全然違った美味しさがあります。
お肉をこういった感じでガッツリ食べるのはそこまで好きではないのですが
これは大好きでした。美味しい。
きっと、ひとつのメニューしかなくて、お客さんが毎日何回転もするので
肉の質が大変良いのだなぁ、と思います。
entrecôteには決まってフレンチフライがたっぷりと盛られてます。
とんかつ屋のきゃべつみたいなものでしょうかね。
フレンチフライが入った、でっかいボウルをもってきて
「おかわりいりますか?」
と聞かれます。もちろん食べれるわけないのですが。
隣の席のフランス人のおじいちゃんは元気におかわりしていてびっくりしました。
Fraise Melba(苺のパフェ)
これはコースには入ってませんが、
隣のおじいちゃんが食べていて美味しそうだったので注文しました。
フランスのメルバ(パフェ)は自分の中でフランスらしいなぁ。
という感じがして、好きなのです。
ごちそうさまでした。
店員の人もとても元気で誇りをもって働いているようで、
それは見ていて気持ちがよかったです。
店を出る時に、びっくり。
入り口でお客さんが20人くらい待っていました。
フランス人の夕食がスタートする時間はだいたい20時半〜ですが、
私達はだいぶ早めの19時頃に入りました。
逆にそれが良かったみたいです。
おいしく食べて、自転車でまたボルドーの街を走ったあと
何分待ってもこないバスを長々〜と待ち、ホテルへ帰りました。
もっと観光地らしいスポットとか、
イラストレーターの端くれとして美術館とか行くべきだったかなぁ。と思いますが
結局なんだかいつも、観光というと美味しいご飯に時間をとられて
私の観光は終わっている気がします。あらら。
まあ、それが私らしいから、いいでしょう、という事で。
ボルドーの日記はここまで。
次の日の朝から車をレンタルし、Midi-Pyrénéesミディピレネーへ向かいます。