2010年 05月 09日
一番あたたかい日
外は久々に空が晴れていた
日本でパントマイムをやってる友達が
大きいフェスに出演が決まり、昨日はその日だった
ずっとためらってた大道芸
私も重い腰をあげて、やってみることに
同居人のイランに今日マイムをやることを伝えると
一緒にいくよ!と言ってくれた
イランは明日、最後のボザール(美術大学)の試験があって
課題の絵を描かなくてはならないのに
画材買いに行くついでだからと言ってつき合ってくれた、優しい
シェアハウスのみんなにサングラスがあるほうがいいか
ないほうがいいか、とか相談する
でも今日ははじめてだし、実験なんだから
とりあえずやってみなよ、という話しに
パフォーマンスしようと思ってた場所のすぐ近くに
例のアトリエがあるので
アトリエで準備させてもらうことに
この衣装、せっかく日本から持ってきたのに
ずっと使わないで持っていただけだった
やっと袖を通せて、とてもうれしかった
これ着ると、マイムやってた頃の思い出が一気に蘇って
懐かしくなる
ちなみに写真は全部イランが撮ってくれてるよ
アンジェルの友達のフィリップも一緒に見に来てくれる事に
どんなパフォーマンスかというと
古いオルゴールやメリーゴーランドのような音楽をかけて
人形ロボットのマイムを延々してただけです
今日は実験だし30分くらいで早々終わらせよー
と思ってた
イランに終わってすぐ「今何時?」と聞いて
1時間半も経過していたことには、ほんとに驚いた
時間枠が本当におかしくなる
なんでもいいから迷ったらやってみる
というのは本当に大事なことで、ほんとやってよかった
反省点がすっごい見えました
まず自分のロボットが、かなり下手になっていた事が
最大の汚点・・・練習しないと
台が欲しい、隣の袋が現実的すぎてよくない などなど
韓国人とスペイン人の正直な感想
イラン「最初はほんとロボットに見えたけど、後半疲れてたね?」
クリスティーナ「ずっとロボットだと飽きるから他のマイムもやるべきだよ」
うーん、いろいろなマイムを同時にやるって
そんな簡単なもんじゃないんだけど…と思いながらも
正直な感想をもらえて嬉しかった
フランス人の視線はどんなもんかというと
なんというか、あの日本人のしらけた感じがない
観る人のほとんどが、ツーリストであって
時間を楽しみたい、と思ってゆっくりした人が多いからか
視線があたたかった
ある時間ではこんな感じに
同じ動きして真似っこして遊ぶ人がいるのは
びっくりである
みんな親しみを持って観てくれてたのだと思うと嬉しい
日本と違って、いじわるする人がいない
子供もほんとピュアな感じで
「マダーム、僕が見えないの?目がわるいの?」
って言って
あきらかに変 な東洋人のわたしを心配してくれる子供多数
白手袋をはめた、私の手を触って
「わっ!!!!本物だ!!!ねーーーママーン!!」
か、かわいい…
日本だとギョっとして観られるけど
アヌシーが平和だからか、ごく自然な風景の一部として
自分の存在があった気がしました
みんなニコニコして見てくれて
すごく嬉しかった
そしてびっくりしたのが、投げ銭
けっこうもらえましたー
あんな下手な人形の動きしかしてないのに、いいのかーと思った
投げ銭って直接的でほんと嬉しい
これはもっとやるべきなのかも…
なによりも、嬉しかったのはマイムがフランスでできたこと
結果がどうあれ、それが夢だったので、よかった
日本にいるマイムの子たちと
ちょっとは同じ気持ちでいられたかなって思うと
マイムしてる時、指先まで
ほんとに、あたたかい気持ちでいっぱいになった
イランとクリスティーナ、家のサロンで
家のみんなが観に来てくれたのもすごく嬉しかった
後でマイムに対して一緒に話せたのは
とても家族みたいだし、あたたかい
旧市街でマイムをした後
アヌシーの奇麗な川の水でメイクを落とし(ほんとに)
イランと一緒に画材をみて、フリーマーケットに行って
ヘトヘトになり家に帰る
そのあと買い出しに行って
私がシェアアウスのみんなに日本料理を作ったよ
手羽先とネギとゆで卵
お酢と砂糖と醤油で煮込んだ
筑前煮?
カブ、インゲン、にんじん、とりにく
ポテトサラダ
あと茄子と白菜のみそ汁、タイ産の白米
白菜と茄子のおしんこを作りました
家のみんな
アジア人三人は、やっぱり箸で
アリーとクリスチーナはナイフとフォーク
アリーにとって
白米を白米だけでボウルで食べる事
日本の味付け、どれも初めだったみたい
でも、とても喜んでくれた
クリスティーナはヨーロピアンなのでやはり
最初にみそ汁を全て食べ終えてから
ポテトサラダ、肉、あとご飯、って食べるのね
私にとってはかなりびっくりな感じです
イランとはしょっちゅう一緒に食べてたけど
家の全員がそろって一緒にご飯、というのはあんまりなかった
2ヶ月前の自分だったら
みんなにご飯を作るなんて
ご飯の時、フランス語がはなせないし
みんなどう思うかわからないしで勇気のカケラもなかったけど
ほんの少しながら話せるようになって
右の二人がほんとにファミリアルでほんと明るいので
スペイン人はほんとすごい!太陽みたい
私の考え方もずいぶん変わった
このことをみんなに文法がぐっちゃぐちゃながらも伝えたら
とてもあたたかい気持ちでいっぱいになった
韓国人にとって、一緒にご飯を食べる、というのは
とても大事な習慣だそう
でも日本も昔、そうだったよね
ご飯はみんなで食べたほうが、おいしい
「今日はほんと良い日だった、マイムが観れたし
みんなでご飯が食べれて、みんなと話せて嬉しい」とイランは言ってた
わたしもまったく同じに思ったよ
ありがとう
フランスに来て4ヶ月間がたったけど
今日は一番あたたかい日
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マイムの衣装と、アヌシーの風景がすごく合っていますね。
やっぱり好きなことは、どこに行っても自分の1番の力になるんじゃないかなぁって思いました。フランスで少しずつ世界が広がっていってるのが、読んでいる私にも伝わってきて、何だかあったかいキモチになれました。春ですね~♪
あってますかねー!うれしい!へへへ〜。
そうなんですよ、一番すきなこと、得意なことって語学関係ないから、それが出来たときって本当に嬉しいんですね。
わたしも最近やっとフランスが好きになってきました。語学とかも大事ですが大事なのはやっぱり人と気持ちですね。saksaさんありがとう!
なんか物語に出てきそうでとっても素敵!
「充実感!」がとっても伝わってきて、読んでいる私も暖かい気持ちになりました。ありがとうございます^^
真似っこしている人たちの写真、面白いですね~こんな風になるのですね!
した記事の男の子とのツーショットも良い写真ですね☆
ご飯風景も楽しそう!
はじめまして!ももかさん。この日はほんと充実した日でした。やりたかったことをやるとすっきりしますね。失敗してもいいからとにかくなんでも迷ってたらやったほうがいいんだなーって気がついた日でした。
コメントうれしいです。どうもありがとうございます(^^)
かなり怪しかったと思う・・もう外国だからいっか!という気持ちだよ。笑
ロボットやる時って目が、生きてない、かよってない目みたいにするんだけど、目が悪い障害の子だと思ったひともいたみたいで「がんばってね」って感じで小銭をもらったり。はじめての体験でした。
ありがとう。はじめてでした。腰が重くて、やるまで4ヶ月もかかっちゃったよ。やってすっきり!続けるべきだよね!
今の家の外国人たちは、人形降り以外のマイムもくみ合わせてやったらいいのに、と言われたけど、人形降りは人形降りだけですよねえ?
うーん。しかし身体が使えなくなってびっくりでした。マイム練でたーい