NEW POST

初めての「東をどり」

5月末に新橋演舞場で行われた「東をどり」を観ました

率直な感想を言うと
こんな世界があるんだ…と、ある意味ショックでした
日本人として、このすばらしい世界を知らなかった自分にもショックです


f0046982_030306.jpg
都をどり は何かというと
東京の芸者さん達が一同に集まる年に一度の初夏の催しです
今年で88回目を迎えるそうです


本物の芸者さんをこの目で観ようと思えば、
一流の料亭に行き、三味線と踊る方で芸者さん2人以上を
自分のお座敷へ呼ばないと観られません(つまりすごい高い…)

私はいつか死ぬまでに、一回でいいから経験したい!と思いますが
まあ、庶民からすると大変遠〜い存在です

そう考えると、東をどりは一般の人も気軽に芸者さんに会える場なのです
(チケットも2500円から観る事ができます)


f0046982_0295490.jpg
大正14年、新橋の芸者衆の披露の場、
つまり東をどりのためにこの新橋演舞場は建設されたそう


会場の外にも中にも、丸い提灯がたくさんあります
暗転してから、明かりが灯った姿はとても可愛らしかったです


f0046982_0294148.jpg
ロビーには、料亭の美味しいお弁当やお酒が売られていました
美しい後ろ姿は芸者さんです

なんだか観に来ている方々は、ただものではないような
雰囲気の人がたくさんいました…

開演前や30分の休憩中のロビーには芸者さんも何人かいらして
色んな方々にご挨拶をされていました

「あら○○さん、今日はありがとうございます」と素敵な着物をきられた
美しい女性が、ただならぬ雰囲気の人に、はんなりご挨拶していたり…

NYのブロードウェイにある、ミュージカルの開演前の
パフォーマーによるサービスも素晴らしいですが

このような雰囲気も文化的でなんと美しいのだろう、と思いました


f0046982_22583816.jpg
私は一番遠い(つまり安い席)から見ましたが
こんなに面白いのだったら、来年は一番良い席を買おうと思いました

お金を払って、ここまで気持ちが満足できるのならば払いたい、と
はっきり思える舞台でした
これって、なかなかないことです




日本人の若者の多くは、どこか自分の国に自信がなく
日本はそっちのけで、アメリカやヨーロッパの文化に憧れをもつ人が多いと思います
私もフランス住む前まで、完全にそうでした


しかし、実際に外に出てみて自分の国が
世界から見て、どのような位置づけにあるのか、よくわかりました

本当に小さな国なのに、世界中に誰もが知っている国で
真面目でよく働く人達が集った経済発展国です
そしてなにより文化があり、奥深く、大変美しい国です


特にそれを強烈に感じたのが、この「東をどり」でした
観ないと何ともわかりませんが、本当にすごかったです

私はこんな華やかで美しい舞台を見た事がありません

日舞の関係者から言わせると
「今は不景気なのもあって昔ほど華やかじゃないけどね」
と言っていましたが、
初めてみる人からしたらものすごい華やかでした



京都の方へいくと、春から初夏にかけて、東京よりたくさんあるみたいです

京をどり、都をどり、北のをどり、鴨川おどり、祇園おどり…

5つも?なので来年は京都まで、をどりを観に行きたいと思いました


f0046982_030995.jpg


自分も9月末に浴衣ざらい
(舞台衣装ではなく、浴衣を着て身内で行う発表会)に出ます
この東をどりを見て、より日舞の稽古がんばろう!と思えました
by picnic_marin | 2012-08-10 23:14 | 着物・日舞 | Comments(0)

日々の暮らしの事


by picnic_marin