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パリ・プラハ旅行記6「パリの大衆食堂へ」

2018年夏のパリ・プラハ旅行記5「アランさんのガレット」 の続きです。

パリ4日め。

朝起きてから、父と近所のブーランジェリーを探しに歩いたが4軒ともお休み。そうか今日は日曜日だった。結局昼まで食べないで、アパートから歩いて3分の場所にある大衆食堂シャルティエへ。

ここは過去に何度か行っていて日記に書いたことも。

いつ来ても、シャルティエ独特の雰囲気はいいなぁ、と思う。観光客もフランス人もいて、いつも客でいっぱいだ。外食が高いパリの中ではリーズナブルに食事ができるビストロとして有名で、味は雑かもしれないけどよく言えばシンプル。


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注文したのは、前菜にエスカルゴ、フォワグラテリーヌ。メインは仔羊のグリル、鴨のコンフィ。デセールにはアイスクリームに生クリームを追加。飲み物はロゼのボトル、食後にカフェ。2人で50ユーロくらい(約6220円)だ。

あれ?シャルティエ、なんか美味しくなった?と思った。正直そこまで期待していなかったが、改善されたのか注文した料理がたまたま良かったのか。今まで来た中で一番美味しかった。

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相席だった台湾人の親子は、娘と母の二人旅。聞けば私達と全く同じような境遇で笑った。娘の友人の結婚式に行ってきたそうで、私たちがこれからプラハで結婚式に行くことを伝えるとびっくりしていた。


すっかりご機嫌でほろ酔いの父をアパートに置いて、私は一人で出かけた。日中、危険なくらい暑かったから父は家で休んでいて良かったと思う。私はレ・アールのfnacでフィルムを買い足した後、9区のサンマルタン運河近くにあるカフェへ行った。

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パリに住んでいる時、日本から遊びにきためーちゃんがこのカフェの上にある安宿に泊まったり、おりえちゃんとも呑みにきたり、ちょっとした思い出があった。

安宿とカフェのオーナーが、ムッシューココ。彼の息子二人がサービスをやっていた。その兄弟が色々とはちゃめちゃだったのをよく覚えている。兄の方はギニョール人形に似ていて、弟はキコリみたいだった。ココは白髪の頑固ジジイ。

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2010年夏の写真。

店の雰囲気が変わったなぁ、と思ってビールを注文した時サービスの人に聞いたら、経営者が変わったそうで、ムッシューココは癌で亡くなったとのこと。そっか、残念だな。時間は流れていくんだ。色々と過去を思い出しながら、ごくごくとビールを喉に流し込んだ。



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アパートに戻り、父をピックアップして、再びレ・アールのショッピングセンターへ。大きいモノプリ(スーパー)があるので、お土産にする食品や姪っ子に子供服を選んだり。どこの国でもそうだけど、子供服ってほんとかわいいのね。父も嬉しそうに選んでいた。モノプリブランドの子供服は手頃でデザインが可愛くて、お土産におすすめ。




パリ最後の食事には、どうしてもタルタルステーキが食べたかった。タルタルとは、ユッケの様な食べ物。私は大の生肉好きで、日本では禁止だから食べておきたかった。でも日曜はどこも休み。それでもやっていたのがパリの端っこ14区にある Les tontonsだった。

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中心街からだいぶ離れているせいか街の雰囲気がなんだか田舎っぽくて、観光客が全くいない。静かだし庶民的なパリの一面を父に見せることができて良かったのかも。

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20種類以上もタルタルステーキがある。上が生肉で、下が加熱調理されたタルタルだと思う。タルタルステーキは、新鮮な牛肉を細かく叩いたものに、ケッパーやマスタード、細かく刻んだハーブなどが入っている。ヘルシーなことからオードリーヘップバーンも好んで食べていたそう。


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店員さんも素朴で優しい人だった。注文もゆっくり聞いてくれ、パリの慌ただしい感じがない。ビールに、おすすめの赤ワイン一本をゆっくり飲んだ。日が暮れていく。


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前菜に、私はサーモンタルタル、父は小海老のサラダ。そしてメインはタルタルステーキ。
二人で70ユーロくらい(約8700円)。メインは、ボリュームがあり過ぎて残してしまった。これ、メインだけで十分だったね。でも念願のタルタルが食べれて私は大満足。父は好き嫌いが無いので、旅行中は好奇心旺盛になんでも飲んで食べてくれた。そこだけは素晴らしいと評価したいと思う。笑



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2010年の写真。住んでいたアパートのエントランスで自撮り。

初めての国はいくつもの発見があるけど、フランスだけは思い返して色々考えさせられる。これから40歳代、50歳代になっても、何度も訪れるだろうか。その度にまた新しい人と、または新しい自分と、パリの思い出を作ったらいいな、と思った。今回は父とパリの思い出を作れた。




続く。次の日記、チェコ到着へ。
by picnic_marin | 2019-02-10 23:13 | 2018 パリ・プラハ | Comments(0)

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